2007年 02月 18日
昨日、県監査委員会より監査報告書が届いていた。結果は残念ながら「棄却」である。 これによると残念ながら当方の主張どおりには結論されなかったが、同報告書によると、住民監査請求を行うことによって、いくつか明らかになった事柄や前進というべき事柄もあった。これらはその成果であるといえよう。 これらは情報公開請求をいくらしても、明らかにしてもらえない事柄だからだ。 「ぷらっとこうち」に関しての今後の予定 (同報告書より) > 県政情報課は、次のように述べている。 (ア) 監査実施時点では、(》再開の是非、②再開する場合の運営体制のあり方、 ③再開、についての参加者の意見、④運営会議の提案に沿ったシステム改修の検討、(9参加者数の予測等を調査するための試行として、平成19年2月中旬から3月中旬までの間、暫定的に会議室のみを使って書き込みを再開する予定で準備を進めている。また、再開された「ぶらっとこうち」上の参加者に限らず、幅広く多くの県民の意向を把握するため、県政情報課のホームページ上でアンケートを実施する予定である。 > (イ) 上記(ア)の結果を検証し、「ぶらっとこうち」を再開するか、廃止するかの判断をすることにしているため、平成19年度の当初予算の要求はしていない。そのため、平成19年4月から「ぶらっとこうち」の運用は、完全に停止される。再開するとなった場合には、補正予算で対応する。 ということが明らかになった。やはり県は今後は「ぶらっとこうち」の運用を停止したい意向であることが明らかになった。 全国のなかでも高知県は最たる失敗例となったことになる。 また、これまでの経過をみても「実施する予定である。」は実施されていないことが結果的に多く「実施する予定である。」は、今後も確実に行われるということはあまり期待できないだろう。 「アンケートをとる」にしても昨年から云われ続けている事だが、いまだ何一つ実施されていないからだ。 監査委員会は「アンケートをとる」という行為は財務会計行為ではないから、監査の対象ではないというのであろうが、「アンケートをとる」行為に1円でも公費の支出が生じていれば財務会計行為ではないだろうか。 また、監査委員会は報告書の中で以下のように認めている。 > 要するに、今回の行為は、「ぶらっとこうち」の運営という見地からする >システムの運営責任者としての行為であって、著作権の財産的価値に着目して >行われた財産管理行為、あるいは財産処分行為には当たらないというべきである。 これは高知県監査委員会が県政情報課長が「ぶらっとこうち」のシステムの運営責任者であることを認定したもので、前進すべき事柄である。 かねてから当方の主張どおり県政情報課長が運営責任者であることを、当初県政情報課長は否定していたが、県監査委員会は認めたことになった。 だが、よこはま水産の県漁業信用基金協会への出資問題について監査委員会がいくら不当な支出であると指摘をしても「監査報告には事実誤認がある」であると一蹴されるのだから、仮に県監査委員会に県費の使い道がおかしいと認めてもらっても、これが前例になって「事実誤認である」と県政情報課に一蹴される可能性は残っている。 高知新聞夕刊 2007年02月16日 基金協会出資は必要 闇保証疑惑で知事 http://www.kochinews.co.jp/0702/070216evening04.htm#shimen4
by ziyuu3
| 2007-02-18 11:49
| 高知県の公共掲示板
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アバウト
自由民権発祥の地、高知県が運営する電子掲示板で、ある県民の発言する権利が一方的に奪われたことに端を発し、陳情書提出や住民監査請求、住民訴訟が次々と起こる。県と県民との協働とは何かを問う記録である。 by ziyuu3 カレンダー
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高知県行政経営改革室(当時の所管)より突然に配達証明で送られてきた書類(3年前のもの)
【これまでの経緯】※近いものから順に。 平成19年10月2日 県は、県政への県民参加を目的に開設した電子掲示板「ぷらっとこうち」の廃止を最終的に決めたが、県議会議員の委員からは批判が続出。執行部の総括不足も露呈する結果となった。 平成19年2月6日 事件番号 18行ウ第21号「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の公判が行われる。次回で結審されるようだ。 平成19年1月22日 ぷらっとこうち停止措置にかかる住民監査請求に関する請求人及び執行機関の陳述が行われる。 平成18年12月28日 ぷらっとこうち開設費用の返還を求める住民監査請求書が受理される。 平成18年12月20日 「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の裁判の第二回目の口頭弁論が高知地裁で行われる。 平成18年12月11日 「ぷらっとこうち」書き込みの再開について元運営委員2名を含む陳情書10数通を12月11日16時半高知県庁知事室秘書課を訪れ、高知県知事宛に提出する。12月15日に予定される知事と県政情報課との協議により今後の動向が注目される。 平成18年11月30日 ぷらっとこうちHPに「ぷらっとこうち」の意義と今後の方向性についてを初めて発表する。県民はここで初めて今後の運営について知ることになる。 平成18年11月28日 第45回運営会議にて「ぷらっとこうち」の意義と今後の方向性について、を運営委員はまとめ11月末で辞任する旨を明らかにする。 平成18年11月21日 「ぷらっとこうち」管理委託訴訟の裁判の第一回目の口頭弁論が高知地裁で行われる。 平成18年9月6日 17年度の「ぷらっとこうち」保守管理費515,025円の内の18.4.28に支払われた400,029円の返還を求める住民監査請求がなされる。 平成18年9月2日 「自由な高知を創るぜよ」を設立。わが愛する高知県に自由なる「土佐」の爽風をおこし、改革と創造の場を設ける。 自由な高知を創るぜよ groups.google.co.jpでアーカイブを参照_LINK 平成18年8月24日 ぷらっとこうち運営会議の独断により、ぷらっとこうちが突然閉鎖されました。8月15日には知事の熱い想いが語られていたのに残念です。突然の出来事ですが、県民不在の県政の兆候でなければいいのですが・・・。 平成18年8月15日 高知県知事橋本大二郎氏、ぷらっとこうちに当事者として、今回表面化した問題をもとに、今後に向けた考え方を述べるが、依然登録抹消処分はそのままに・・・。 平成18年8月8日 竹内隆志は、高知地裁に高知県知事等を相手に地位保全仮処分命令申立書を提訴 事件番号 高知地方裁判所 平成18年(ヨ)第35号 18.8.8 事件名 地位保全仮処分命令申立事件 高知県知事等は、すみやかに竹内隆志の「ぷらっとこうち」参加登録を復帰させるよう地位保全の仮処分を申し立てる。と提訴した。 2006年8月4日 「ぷらっとこうち」の事務局員への内部請負が発覚し、そのホームページ保守管理委託契約に違法な契約手続きがあったことがわかり、ついに市民オンブズマン高知から契約無効の確認を求める住民監査請求を起こされる! 2006年7月24日 ぷらっとこうちトピックスにおいてぷらっとこうち運営会議名で、竹内、西村氏の参加登録を抹消したとの報告がある。7月13日以降実質的に書き込み不能状態は依然続く。しかしいまだ当該処分を行った公文書での通知がこない。 この参加登録の抹消の決議に関わったとされる現在の運営委員・事務局員の名簿(委員の一部はその後辞任)です。 2006年7月13日 高知県総務部副部長、県政情報課長を交え「ぷらっとこうち」の改善策につき話し合いを持とうとこちらから代理人を通じて交渉する。 第三者も交えた話し合いの場は得られたが、運営会議議長は強行に竹内、西村氏の登録削除をするとし後日連絡するとした。 同日夜、会を終えて帰宅後、すぐに竹内、西村氏はぷらっとこうちへの意見や情報告知の書き込み不能となり、事実上登録抹消となる。 2006年6月1日 同年5月12日にぷらっとこうちに投稿した、竹内隆志と西村健一氏の発言が突然削除される。削除理由は「過去に削除した内容をリンク掲載したため削除した。」とある。削除の賛否大論争が再び起こり、ぷらっとこうちが活発になる。 2003年9月27日 竹内隆志の参加登録一時停止の措置につき、県行政経営改革室長をまじえ、当事者間で話し合いがもたれる。高知県は「確約書」の請求は取り下げ、竹内隆志の参加登録停止処分を解いた。 2003年9月16日~26日 ぷらっとこうち上で発言削除や書き込み権停止のありかたが大論争になる。 2003年9月17日付 高知県より配達証明で通知書が届く。確認書とした誓約書類を出さないと今後も参加登録は認めないとのこと。 2003年9月15日未明 竹内隆志、ぷらっとこうちへの書き込みが突然不能になる。 2003年9月14日23時 竹内隆志、ぷらっとこうちに[109-7]【委員は使い捨て!? 考察その4】を投稿 2003年9月1日 高知県の公共電子掲示板「ぷらっとこうち」開設される。同運営に係る事務局を高知県総務部行政経営改革室に置く。 カテゴリ
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